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2024年12月の1件の記事

2024-12-25

11月23日(日)【根津銀杏散歩とこまねっとおしゃべり会】開催報告!

早くもクリスマスが終わり、もう年の瀬。

東京も冷え込む寒い日が続いていますが、皆さん、体調いかがでしょうか。 

さて、11/23(土)【根津銀杏散歩とこまねっとおしゃべり会】開催しました。

師走の忙しさに紛れてすっかり遅くなってしまいいましたが、ご報告します。

 

今回は、根津神社の大イチョウの黄葉をめでるお散歩のあと、

文京区の「不忍通りふれあい館」 でおしゃべり会を開催しました。

根津駅と根津神社、両方から徒歩2分と抜群のアクセスです。

4-5月のつつじ祭りが有名な根津神社ですが、黄色く色づいた銀杏もきれいなんです。

 


★根津銀杏散歩★


不忍通りふれあい館で集合して、根津神社に向かいます。

大鳥居前で集合写真をぱちり。

七五三のシーズンということもあって、境内は着物をきた小さいお子さん連れもちらほら。

外国からのお客様もいらっしゃいます。

目当ての大銀杏は、まだ黄色と緑が残っている状態でしたが✨黄色に変わりゆくグラデーションも楽しめました。

抜けるような青空の元、神社のよい気の中散策をして、身も心もスッキリ🌱

参加の皆さんからは、

「都会にこんな静かで自然豊かな場所があるなんて、いいですね!空が広い!」

「リラックス&リフレッシュできました!」

など口々にご感想を頂きました💖

それぞれお参りを済ませて、おしゃべり会の開催されるふれあい館へ急ぎます。 


🌟おしゃべり会はたっぷり2時間🌟

最近のこまねっとおしゃべり会では、事前に受け付けたテーマをもとにテーブルに分かれておしゃべりしています。

今回のテーマは、①治療の不安・術後の生活の工夫、②乳房再建についての2つに分けておしゃべりしました。

 


【テーマ①術後生活や運動、その他】


・入院グッズや手術に向けての気持ちの整え方など、おしゃべりしました。

今回、初めて臨む手術や治療への不安をお話してくださった参加者さんもいらっしゃいました。印象的だったのが、
経験者の参加者さんが一つ一つご自身の経験を伝えてくださって、心配を解きほぐしてくださっていたことでした。

入院生活の準備、売店で買えるものもあること、小物を小さいバッグに入れてひっかけるのに、S字フックが役に立つよ、とか、天気が良いときには売店横のスペースもおすすめだよ、などなど、話が盛り上がりました。看護士さんにも不安や痛みを相談できること、退院後の肌着もサンプルを見せていただけることもお話しました。

・着物を楽しんでもいいんです!

着物でのお出かけもしたいのだけど、乳がんの術後に着物を着てもよいのかしら。帯も締めるし、工夫の仕方を知りたいというご意見をいただきました。

おしゃべり会でも、着物を着ている方に、情報収集しました。術側もしっかりタオルで補正すれば問題ないこと、帯も締めても大丈夫よとのこと。女性がんの患者の集うSNS「ピアリング」 などでは、着物を楽しんでいらっしゃる「着物部」なんていうのもあるそう。

皆さん、着物でのお出かけを楽しんでいるようですよ、気軽に楽しんでいきましょう!


・リンパ郭清した後の運動ってどれくらいしていいの?

今回は参加できなかったこまねっとスタッフからの伝言で、「リンパ郭清後の筋トレや運動は積極的にやってよいと思うよ!私は乳がん患者専門のジムに通って、結構ハードな筋トレをしているよ❣ リンパの流れをよくするために腕をよく動かすことを意識しているよ💪」というお話も。

ホルモン剤の副作用で出ることもある抑うつ症状などにも、運動はとってもいいようなんです。💖

前回話題に出た、がん患者のための運動のオンラインレッスンなどをしている大阪国際がんセンタールネサンス運動支援センターの話題も出ました💪


・術後、温泉♨️行きたい、でも少し心配💦

銭湯や温泉、ちょっと勇気を出していくと、心身ともに解放されて気持ちがよいですよね。

トイレは身なりをチェックする場所に使えたり、頭や胸が気になる時のタオルの使い方、二枚あると余裕が出るよ!など知恵の共有も。

誰かと一緒だと、ハードルが下がったりもします。がん患者さんへの「乙女温泉」 の取り組みについてもお話が出ました。さまざまな地方で開催されている「乙女温泉」。体調にあわせて旅行を兼ねていってみるのもよいかもしれません。

・術後や治療中に不安を感じたときはどうしてる・・??

駒込病院には予約制の看護外来があり、専門の看護師さんや認定を受けた看護師さんが相談に乗ってくれたりしますよ✨

前回10月でも話題に出たのですが、不安を軽くするのに漢方薬が有用なことも🌈

ホットフラッシュや寝汗や不眠、倦怠感、アロマターゼ阻害薬の場合は関節痛や強張りなど、長期治療に伴う副作用は地味に続きます。完全に副作用を感じなくなるというのは難しいですが、漢方治療で緩やかに改善している気がする!という方もいました。



【テーマ②乳房再建】


10月にもご紹介したとおり、駒込病院の形成外科では、全摘と同時に再建する1次1期再建、エキスパンダーを入れる1次2期再建、一度全摘した状態から胸を再建する2次再建など、様々な患者からのニーズにあわせて再建をしてくれます。

方法も、インプラント、お腹からの自家再建、背中からの自家再建と、それに付随する脂肪注入を組み合わせたりと、選択肢も豊富で、多彩な選択肢を提示してくださいます。

でも選択肢が多いゆえにどの方法が自分に望ましいのかな悩みます。

自家再建が希望だけどお腹から?背中から?どっちがいいかな?

作った後に大きすぎたら?小さすぎたら?

インプラントが希望だけど、健側も含めての修正ってどのくらい可能なのかな?

再建した乳輪や乳頭ってどんな感じ?その後のケアは?

など疑問もいっぱい。実際のお話を聞けたらな、他の方の経験はどうだろう、と思う方もたくさんいらっしゃいます。

この日は、再建テーブルは、お腹も背中もインプラントも経験者がいたので、参加者同士で私はこんなだったよ!と経験談をお話しして情報交換しました。自分で調べたり、専門的な術式への質問の話題もありました。

そんな時に役立つのが、患者さんと家族のための乳房再建ガイドブック。6月に出たばかりです。家族との対話にも役立ちます。おすすめです。

一般社団法人 日本形成外科学会 | 患者さんと家族のための乳房再建ガイドブック (jsprs.or.jp)

また再建に関しては、E-BeCという団体さんが再建の相談やミーティングを随時開催しており、乳房再建に関する膨大な情報をお持ちです。

翌日のセミナーでは、参加者の方とスタッフも参加していて、偶然の再会もありました。


終了時刻になってもまだまだ話し足りず、皆さん盛り上がっていました

冒頭にも書きましたが、今回、特に印象的だったのが、初めて臨む手術や治療への不安をお話してくださった参加者さんへ、経験者の参加者さんがご自身の経験を伝えてくださっていたことでした。帰りに参加された方々のお顔も明るくなられて元気が出ていたように、感じました。

私たち乳がん患者の悩みは、不安から副作用まで本当に多岐に渡り、どうしたらよいか途方にくれることも多いですよね💦

乳がんの治療法もどんどん進化していて、先生からの説明を聞いて自分の中で十分理解していく必要があります。

でもこまねっとの仲間となら、同じ乳がんを経験した者同士で気持ちを分かちあったり、知恵をもらったりして、明日の活力につなげることができる。初参加の方も、すぐリラックスしてお話ができます。おしゃべり会では、自分の経験を他の方に役立てることもできます。

一人で参加するのも不安だな~と思っている方も、どうぞご心配なくリラックスしてぜひ参加してくださいね😊

私たちスタッフも、このあたたかい場を大切にしていきたいです💖

今年もこまねっとおしゃべり会にご参加いただいた皆様、ブログを読んで心で応援してくださっている皆様、ありがとうございました。来年は1月の後半に開催予定です。

どうぞ皆さまよいお年をお迎えください。

来年も皆様にご参加いただけるのをスタッフ一同心からお待ちしております。

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