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2020-10-10

外科医師は無実です。(乳腺外科医師冤罪事件)その1

こまねっとから「一生に一度のお願い」です。この事件について知って下さい。(以下、「乳腺外科医師冤罪事件」最高裁への嘆願書より)

 

2020年7月13日、東京高等裁判所(朝山芳史裁判長)は、東京地裁の無罪判決を破棄して懲役2年の実刑判決を出しました。

2016年5月10日、東京足立区の病院で、乳腺腫瘍の摘出手術をした外科医師が、女性患者から「わいせつ行為をされた」と訴えられました。患者は手術時に全身麻酔をしており、「被害」を訴えたのは術後約30分のことでした。外科医師は、一貫して無実を訴えています。

この事件は、犯罪そのものがありません。現場は満床の4人部屋で、医師・看護師が頻繁に出入りしていました。女性患者のベッドは、床から35センチ開いているカーテン1枚だけで仕切られていました。ベッドは術後看護のために高く固定され、転落防止のベッド柵が3本ありました。身長165センチの外科医師には、柵をよじ登らない限り、「犯行」が不可能でした。その他の客観的状況から見ても、「犯行」は常識的に考えられません。

東京地裁の無罪判決は、患者の証言は「麻酔覚醒時のせん妄の影響を受けていた可能性」があり、信用性に疑問があるとしました。

また、「アミラーゼ陽性反応があり、外科医師のDNAが一定量、検出された」との鑑定結果に対しては、「手術前の触診やだ液の飛沫等による可能性を排斥できない」としました。そして、ワークシートの鉛筆書きやDNA抽出液の廃棄について、「検査者としての誠実さに疑念がある」と、科捜研を批判しました。

これに対し、東京高裁の判決は女性患者の「せん妄」を示す言動を具体的に述べた看護師の証言について、「カルテに記載がない」「病院関係者の証言」と排斥しました。 同室に居た患者の証言も無視しました。これは医療現場の実情に反し、事実を見ない判断です。鑑定については、「客観的な資料がなく、再現性がなくても、科捜研の検査員ならば信用できる」として、鑑定結果を採用しました。

せん妄については、国際的な診断基準(DSM-5)を用いてせん妄状態にあり幻覚を見た可能性が高い」と判断した専門家証人の証言を採用せず同診断基準を用いない証人の証言を採用しました。事実と科学を否定した判決です。(注①)

外科医師は、2016年8月25日の逮捕から105日間も身柄を拘束されました。高裁判決が確定すると、刑務所に収監され、医師免許もはく奪されてしまいます。1日も早い救済が必要です。全国の医療関係者が、「日常の医療行為ができなくなる。医療崩壊が起きる」と怒りの声をあげています。ひいては、患者の生命や健康に損害を及ぼしかねません。日本医師会も、「極めて遺憾。全力で支援する」と表明しました。(注②)

貴裁判所におかれましては、事実と科学を否定した高裁判決を破棄し、無罪判決を出されるよう要請します。  [外科医師を守る会]

 

*****  *****  *****

 

せん妄 とは:薬物の影響などによる一時的な意識障害や認知機能の障害、錯覚や幻覚を伴う。

(注①)  この事件の根底は「せん妄」があったかどうかでありますが、その是非を諮問する専門家として招聘されたのは

弁護側:大西秀樹氏(埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科教授)

専門:うつ病、適応障害、せん妄などの精神神経疾患全般、および治療経過中に生じた心理・社会的問題などを対象にしています(埼玉医科大学・精神腫瘍化のHP より)
せん妄についての多数の論文を執筆し、せん妄を専門に研究されています。

検察側:井原裕氏(獨協医科大学埼玉医療センターこころの診療科教授)

専門:当科は本邦の大学病院で唯一の「薬に頼らない精神科」です。患者さんは、精神科に薬物療法だけを求めているわけではないはずです。薬物療法偏重(いわゆる「薬漬け」)の現状に抗して、私どもは一石を投じるべく療養指導・精神療法中心の治療をめざしています。(獨協医科大学埼玉医療センターこころの診療科 HPより)

ですが {せん妄の是非に関して} 井原医師自身が作成したスライドにデカデカとした文字で「私はせん妄研究の専門家ではない」と書いています。

(注②)  日本医師会、日本医学会は中川俊男先生、門田守人先生も以下の点からこの判決の科学的問題点を指弾していらっしゃいます。

日本医師会 今村聡副会長の見解

日本医師会・日本医学会合同記者会見

 

「外科医師を守る会」が現場で実際に検証をした写真・問題点などをとてもわかりやすくまとめています。

えん罪事件概要パンフレット.pdf
(Adobe社のAcrobat Readerなどが必要です)
 セブンイレブン・ネットプリント もご利用いただけます。  

 プリント予約番号:06479101(2020/11/13 23:59まで有効、以後予約番号は変更されます)

 

尚、ジャーナリストの江川紹子さんも事件に関する詳細を記事にしています。

『乳腺外科医が準強制わいせつに問われた事件で、高裁が逆転有罪判決の衝撃』

実際に乳がんの摘出手術を受けた経験を持つ私達こまねっとのスタッフは、手術後の状況(看護師さんが頻繁に様々なチェックのために病室にいらっしゃる等)からして、そのような事実はまったく考えられない。また、実際に全身麻酔の手術後にせん妄に近いような体験をしたこともあるということなどから、この乳腺外科医師の無罪を信じています。

73e32b9f8c26460794049908f4d8acd8私たちはS先生を応援しています!


私たちの仲間からのメッセージです。

「 私は13年前にS先生の手術を受け 今も元気に生きている者です

とても面倒見がよく手術室から先生も加わり病室まで運んでいただきました

化学療法で通っていた時は血管が看護師さんでは拾えなくて先生が診察の合間に来て血管を探してくれましたPhoto_20201009130101

大切な大切な主治医です

先生の腕によって大勢の人々が救われてきました

これからも救われたい人が待っています

そのためにも、よろしくお願いします 」

 

S先生の冤罪を晴らして最高裁で無罪の判決を勝ち取るために、皆さまのお力をおかし下さい!

最高裁に提出する署名にどうぞご協力をお願い致します!

最高裁判所への提出期日は、10月31日と迫っています。11月10日に変更されました!!

署名用紙は下記から取得できます。

それができない時には、こまねっとへメールでお知らせ下さい。郵送致します。

 komanet_info@yahoo.co.jp

署名して頂いた署名用紙は、10月30日(金)11月9日(土)までに「外科医師を守る会」までお送りください。

住所は、署名用紙の一番下に書いてあります。

どうぞよろしくお願い申し上げます!

 

署名用紙は下記からダウンロードできます。

【乳腺外科医師】最高裁署名.pdf
(Adobe社のAcrobat Readerなどが必要です)

セブンイレブン・ネットプリント もご利用いただけます。

プリント予約番号:36347678(2020/11/13  23:59まで有効、以後予約番号は変更されます)

 

 

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