内容紹介
〈再建外科とは、癌の切除後や外傷によって失われた組織を再建する外科分野です。(中略)私たち再建外科医は、手術を通して三つの再建を行っています。そのうちの二つは「機能」と「形」です。食べる、話す、持つ、歩く、座るといった機能と、顔貌、指、乳房などの形です。「機能」や「形」を再建することは、患者さんが自分らしさを取り戻し、心身ともに元気になっていただくことにつながります。つまり三つ目の再建は「心」です。(プロローグより)〉──すべては患者さんの「自分らしさ」を取り戻すために、顔面、乳房、四肢、そして体幹の再建に挑む、“毎日が臨戦態勢”の熱き外科医のノンフィクション!
著者について
寺尾保信(てらお・やすのぶ)
1963年、兵庫県生まれ。医学博士。日本形成外科学会専門医。1990年、長崎大学卒業。東京慈恵会医科大学形成外科学講座などを経て、現在、がん・感染症センター都立駒込病院医長、東京慈恵会医科大学准教授を務める。専門は、再建外科、マイクロサージャリー、頭蓋顎顔面外科、ほか形成外科一般。頭頸部領域、乳房、四肢など、全身の再建手術を数多く行う。日本形成外科学会、国際形成外科学会、日本頭頸部癌学会、日本乳癌学会、日本マイクロサージャリー学会など、多数の学会に所属。
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